新聞のレイアウトを考えるため、大きな紙に線を引く作業中の荒井さん

私は現在、新潟日報社(新潟市中央区万代)の編集局整理部で仕事をしています。
「新聞の見出し、レイアウトを決める」仕事です。
最大の使命は、ニュースの価値を端的に、分かりやすく読者に伝えること。忙しい読者の方々も、新聞を開けば各ニュースの要点を短時間で理解できる。そのような紙面づくりを目指しています。

苦労するのは、限られた字数で見出しを付けることです。
例えば、以下のニュースに対し、新聞に掲載できる見出しが「9文字」と決められていたら、皆様はどのように表現しますか?

「災害時などに給水設備として使用できる機能を備えたベンチが、西本町4の海浜公園内に設置された」

キーワードは、「災害」「給水」「ベンチ」「公園」だと思います。
ただ、キーワードすべてを用いて表現しようとすると、9文字を超えることに気付きます。

実際に紙面掲載した見出しは「公園に命のオアシス」(9文字)です。

ニュースの本質を外さず、印象的な言葉で表現する。
言葉を生み出すのは決して容易ではありませんが、生み出せた時の喜びは大きいです。
言葉と格闘し、やりがいも感じながら、日々の新聞づくりに取り組んでいます。