16回生中村邦子さんとお嬢さんの41回生 綾乃さん

この度「私と仕事」と云う原稿依頼がありましたが、私の主人の会社「北越コーポレーション」(北越製紙→北越紀州製紙)について書かせて頂きます。
生産している主な製品は、印刷用紙に使用される洋紙、パッケージ・商業印刷物(カタログ・パンフレット・葉書etc.)・出版表紙・本文用紙に利用される白板紙などですので、皆様もほぼ毎日目にしたり手にしたりしているはずです。
衛生用品は製造していないので馴染みはないかもしれませんが、新潟駅から県立大に向かう旧7号線沿いにありますので、皆様も目にしていると思います。
新潟市の中心部に位置し、周囲には一般道路や民家、学校、飲食店などもありますが、東京ディズニーランドの約1,2倍の広さがあり、中では8台の抄紙機が稼働していいます。そのうちの1台は紙づくりと塗工(紙の表面に特定の品質を与える為に必要な塗料を塗る加工)、カレンダー加工(光沢の付与、平滑性の向上、厚みの調整)を一体化したフィンランド製の世界最大級の高速オールオンラインマシンが稼働しています。
地球環境にも目を向け、森林育成の視点から計画的な植林~育成~伐採~植林のサイクルが定着しているチリや南アフリカなどの植林木を原料にしています。また塩素化合物やダイオキシン類の排出などの環境への負荷を低減する無塩素漂白パルプを製造しています。
社会貢献活動として、工場見学の受け入れ、近隣小学校の児童による写生大会、地域住民との盆踊り大会、毎年8月の「24時間テレビ」のメッセージストリートに「Nマット」と云う塗工紙を提供し、メッセージを書いて貰っています。
又新潟を舞台にしてヒットした映画「ミッドナイトバス」の中で、主人公のバス運転手高宮(原田泰造)が、フロントガラス越しに見る風景としても登場しています。
今は資源の問題・合理化などでペーパーレスの時代になりつつあります。SNSを含めスマホやPCでなんでも出来る時代だからこそ誰かから手書きの手紙・葉書を頂くと嬉しくなりますし、お気に入りの本は自分の本棚にしまって置きたいものです。又テレビゲームに熱中している子供の姿より、自分の想像力を働かせお絵描きや折り紙、読み聞かせに夢中になる子供の瞳の輝きはとても素敵だと思いませんか?
今は余りにもの多くの情報がPCやスマホに納められ、もしこれを紛失したら自分の友達、親戚の住所や電話番号、スケジュール、会社の資料等々分からなくなってしまいますし、自分で「書く」と云う作業が減って来ているので、最近漢字は読めても書く時に正しい字が思い出せないこと(加齢によるせいもあると思いますが...)があります。頭の老化の防止のためにも「書く」という事は必要で、又「書いて残す」事もいざと云う時には必要なのかなと思います。

(私の娘も県短英文科で学ばせて頂きました)