爽やかな季節となって参りましたよね。皆様、いかがお過ごしですか。今月も関昭典先生の教え子さんシリーズ、関先生チルドレンイヤー、第6人目の方でございます。子どもの日がある5月にふさわしい、慈愛満ちれるお母さん、徳井さんのご登場です。

関先生のご紹介のお言葉は「本人は『県短時代は遠い昔のこと、大した話はできない』と遠慮がちですが、子育て中の素敵な記事をフェイスブックで見ており、『日常を書いてくれるだけで素敵になるよ!』と伝えました。」とのことでございます。実は私もその関先生のお言葉をお聞きして、どんな方かとフェイスブックを覗きましたら、とっても素敵で慈愛溢れる笑顔でいらっしゃって、いっぺんに徳井さんのファンになってしまいました。ご寄稿を依頼した時も丁寧なご返信を頂き、ますます、好感をもった方です。さあ、どんな学生さんだったのでしょう。皆様、ご覧下さいね。

①学生時代はどんな学生さんでしたか

・英語が得意ではない学生でした。日本文化概論や伝承文芸論など、日本語や日本文化・文学に関する科目で、受講できるものは全て出席していました。先生のご紹介で琴サークルにも所属していました。1年生の頃は英語は必修科目をこなせれば…と考えていましたが、想像以上に大変でした。アルバイト先で英語を使う事があったり、外国の友人ができたことで、次第に英語の授業に前向きになっていきました。
・学生時代は想像力も足りず、俯瞰的に考えることができませんでした。その時の自分の気持ちで行動することが多かったと思います。授業を欠席して友人に注意されたこともあります。良いことだけでなく、厳しい事も伝えてくれる友人たちに恵まれたことは本当に有り難かったです。
・普段は楽しく過ごしつつも、常に劣等感や孤独を感じていたと思います。先生方、友だち、出会った人が皆さん温かく、ただ一緒にいてくれるだけで助けられたことも沢山ありました。色々悩みながらも、それらも含めて、幸せな学生生活を送ることができました。

②県短時代の思い出深いエピソード

・入学してまもなく、ある英語の授業後に、先生に声をかけられ少しお話したことがありました。その時に、
「諦めないことも大切だけど、縁があって合格して、今ここにいるのだから、今いる場所で一生懸命頑張ることもいいことなのよ。県短は素晴らしい大学だし、ここでしか学べないことも沢山あるから。」
と、先生がおっしゃいました。それは私に向けられた言葉ではなかったのですが、その場にいた私の心に痛いほど響き、つらいときや心が揺らぐときに、私を支えてくれる言葉になりました。卒業してからも何度もこの時の言葉に助けられています。
・印象に残っている授業は数え切れないほどありますが、ベルゲン先生【関先生の奥様 ベルゲン・ソルベイグ先生 現在は新生児専門のプロカメラマン】のクラスで英語劇をしたことは鮮明に覚えています。高校の時に演劇部に入っていた時期があったので、県短の授業の中で取り組めてうれしかったです。発表は短い時間でしたが、みんなでアイデアを出し合って練習した時間は本当に楽しく、毎回待ち遠しい授業の1つでした。
・1年生の春休みに、友人が住んでいたアメリカのボストンに行きました。1人で海外へ行ったのも初めてでした。ボストンや友人の家族の住んでいるバーモント州に滞在できたことは、米文化や文学に興味を持つきっかけになりました。
・実用的な英語を身につけたかったので、関先生のゼミに入ると決めていました。英語学習は1年生の時と比較すれば物理的には多くなりましたが、力はついておらずTOEICの結果は良くはありませんでした。必死さと覚悟がありませんでした。それでも英語学習を続けてこられたのは、ゼミでの学びがあったからだと思います。一生懸命に向き合っていただいた関先生に感謝しています。
・先生方の研究室で過ごした時間も思い出深いです。貴重なお話を聴かせていただき、知的好奇心を刺激してくださるような時間を与えてくださいました。反対に、レポートが間に合わなくて、どうしようもない気持ちで研究室のドアの前に立ち、目を閉じて深呼吸してからノックしたこともありました。研究室には、先生方の経験や知識がその空間に満ち溢れているように私には感じられ、特別な場所でした。
・その他、新入生歓迎会では司会の1人に選んでいただいたり、卒業後も英文読解でお時間を作っていただいたこともあり、多くの先生にお世話になりました。

③近況

・今年度小学校6年生の、野球に夢中で、少し反抗的な男の子と、今年度年中から入園した、sensitiveな女の子の母で専業主婦をしています。神奈川県在住です。私の人生には野球の存在はなかったので、息子が野球を始め、1年3カ月前から生活がだいぶ変わりました。
・6年前から、子育て事業の企画運営ボランティアと、3年前から、読み聞かせサークルに入り、月1回のおはなし会をしています。どちらの活動も赤ちゃん~未就園児対象で公民館内で行っています。環境や出会いに恵まれて、様々な職業や経験をされている方々と一緒に、学びの多い時間を過ごしています。ボランティアで行っているので、自己満足だけにならないように活動を続けていきたいです。
・昨年度は小学校の学年委員長をさせていただき、行事や委員決めの司会進行をしました。今話題になっているPTAについても、利点や問題点も知ることができました。今年度は息子が最終学年なので、子どもたちが気持ち良く卒業できるように、引き続き学年委員としてお手伝いをしていきます。
・娘のsensitiveという表現についてですが、娘は赤ちゃんの時から、少し息子とは泣き方も人との接し方や反応も違うと私は感じていて、発達障害かもしれないと思っていたときに、小児科の先生から支援の相談を勧められました。発達検査では問題なく、最近になりHSC(Highly Sensitive Child)を知り、敏感なタイプであれば、娘に合った方法でコミュニケーションをしたいと思い、勉強をしたり、園に相談しています。友人の1人が、「もしかしたら自分が発達障害かもしれない。」と生きづらさの経験談を話してくれたことがきっかけで、これからも色々な方と出会い、付き合っていく中で、自分や家族だけでなく、周りの人も生きやすい世の中になったらいいなと思うようにもなりました。
娘の笑顔を増やすことを心がけながら、全ての人に効果のあるコミュニケーション方法を学んでいる途中です。

④これからの抱負

◎近況の欄に書いた内容の継続、英語学習の時間を増やすことと継続、TOEICや英検受験、月に2冊の読書量を4冊にする、野球のルールや用語を詳しく覚えて、更に楽しめるようになる…などです。
・県短卒業後、英語教室で小学生に教えていたことがあります。今年度6年生の息子は週2時間(年間70時間)外国語の授業があるのでとても関心があります。息子は小学生になってから英語に興味がなくなり家庭では取り組んでいないのですが、今後私もサポートできればいいなと考えています。まずは教科書を学校から持ってきてほしいです(学校に置いておく指示らしいのですが)。
・主人の幼少期からの家庭での経験と思うことがあり、話し合って、私は息子が生まれてからはほとんど仕事をしていません。今は共働きが喜ばれる風潮もあり、周りが働き出したり、私自身も働きたいという気持ちや今後の不安もあったりと、心がざわつくこともあります。働けるチャンスをその時に生かせるように今できることをやっていきたいと思います。
・家庭では、心と体を健康に保てるように、居心地の良い場所を家族に作りつづけていくことです。
思春期間近の息子の、「は?お母さん、ちょっと何言ってるか意味不明」という言葉が胸に刺さって抜けにくい時もありますが、子どもたちの誕生から積み重ねてきた共感すること、自己肯定感を大切にする働きかけをしてきたことを自信にして、明るく元気に過ごしていきたいです。

⑤シュリンプクラブ会員へ向けてのメッセージ

県短を卒業して16年が経過しました。投稿のお話を頂いたときは、正直、学生時代の記憶が残っているのかもわからず、専業主婦をしてきた私に書けることがあるのか不安でした。しかし、少しずつ書き出していくと、言語化が追いつかないほど色々な事が頭に浮かんできました。繰り返しで変化のない毎日だと思っていた生活が、今の自分だからこそ出会えた人たちがいることと、貴重な経験をしていることに気がつきました。そして県短で過ごした2年間は長い人生の中では点のように短い期間かもしれませんが、今の自分を作ってくれた大切な時間だったと、改めて感じることができました。
会員の皆様にとっても、きっとそうなのではないかと思っています。
会員の皆様の、今取り組んでいること、夢や目標が達成できますように祈っています!
最後になりますが、出会ったことのない皆様にも、私の文章を読んでいただける機会をいただき、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。今回の投稿も貴重な経験の1つです。ありがとうございました。

 

いかがでしたか。冒頭のご紹介通り、素敵な方でしたね。

来月以降も関先生チルドレンイヤーが続きます。本当に多彩な方たちで、翌月以降が待ち遠しいですよね。では、ご紹介でございます。

6月 35回生 野原(旧姓 村田)知子さん
村上丘先生(昭和55年4月~昭和61年3月までお世話になりました)
7月 38回生 松井祐香里さん
8月 37回生 土沼麻衣さん
9月 37回生 中村佳美さん
10月 35回生 池乗由佳里さん
11月 41回生 水藻佑花さん
12月 太田貴子さん
1月 39回生 梨本千春(芸名 梨沢千晴)さん
2月 平野絹枝先生
3月 23回生 飯田(旧姓 高木)悦子さん
4月 9回生  中田(旧姓 前田)のりさん

きらりシュリンプ人に関しましてのご意見、ご要望、ご感想、この方のインタビューを聞きたい、ご紹介したいというのがございましたら、シュリンプクラブ広報事務局kentanshrimp@gmail.comまでお寄せ下さい。また、突然のインタビューを依頼するかもしれませんが、どうぞよろしくお願い致します。

では、また来月24日にお会い致しましょう。 シュリンプクラブ広報事務局 16回生 渡部敦子