皆様、こんにちは。昼間は暑いとは言いながらも、だいぶ過ごしやすい爽やかな時期になってまいりましたね。本日は、平成9年にかざし会会員全員に送付されていたあの赤い名簿では、まだ現役学生さんで載っていらした横山さんのご紹介です。シュリンプクラブ広報事務局である私が原稿依頼をさせて頂く時は、ご紹介の方以外は全て、あの赤い名簿や、歴代役員名簿に載っていたお電話番号を頼りにご依頼のお電話をさせて頂いております。突然のお電話でございますので、困惑は当然ですよね。大抵は、あまり、良い印象は持たれません。そのような中で横山さんのご実家にお電話をさせて頂いたら、とても良い感じで応対して頂き、横山さんへと繋いで頂きました。とても有難かった事を覚えております。前文が長くなりましたね。では、横山さん、よろしくお願いいたします。
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皆様、こんにちは。英文科31回生の横山景子(旧姓曽我)と申します。御縁あって長い歴史あるかざし会「きらりシュリンプ人」に送稿させていただけることをありがたく思います。これまで掲載された皆様方のご活躍を拝見すると、大変お恥ずかしいですが、ありのままの近況報告や学生時代の思い出などをお話しさせていただければと思っております。

振り返ってみると、短大時代が一番楽しく、友人らとの思い出もいっぱいで、熱心にとは言い難いですが勉強もした私の今を作る2年間であったなぁと感じています。正直に言うと、入学当初は女子校と言われる学校で学んだ経験がなく、無事に過ごせるだろうかなどと不安に思っていました。学校に慣れてくると、そんな心配はなくなり、高校のクラスの延長のような距離感の中での日々は居心地が良く、様々な刺激ある授業や自分とは違うタイプの友人達との出会いもとても新鮮で、もう卒業して25年近くなりますが、みんなどうしているかなぁと懐かしい気持ちでいっぱいになります。

英文科と言っても、英語の方はあまり得意ではなかったのですが、英語音声学や英語学など、専門的な学問を学ばせていただいた貴重な経験は学生ならではこそであったと思い返しております。英語詞の授業などは予習が大変でしたが、異文化を感じることができ、読書をするような気持ちで楽しんで聴講させていただいておりました。卒業後は編入をし、英語学を学びました。その道には進みませんでしたが、脳がどのように言語が正しいか正しくないのかを判断するのかという研究はとても興味深く、今でも新書などで言語学の本を今更ながらの気持ちで手に取ることもあります。なぜもっと自分を俯瞰的に捉えてしっかり勉強しなかったのか、と後悔する気持ちもありますが、その後悔はこれからの変化の時代はいつでも幅広く柔軟な学びが必要で、いつからでも学ぶことはできると思って、過去や未来ではなく、今を前向きに考えることにしたいと思っています。

単位取得のためではありましたが、体育の授業でスキー合宿があった際に、大きくなってから習ってもスキーが全くできなかった私に、幼児教育課の松木先生は「スポーツは大人には理論立てた大人向けの教え方があるのだから今からでも習得できる。」「人生で迷うことがあったら、簡単な道ではなく、困難な道を選択しなさい。そうすれば後悔することはないのだから」とお聞きしたことが心に残っています。いただいたお言葉は、何かに迷った際は必ず思い出しています。先日の会報誌でご逝去されたと拝見しました。心よりご冥福をお祈りいたします。

さて、現在ではありますが、地元の団体に勤務しております。せっかく教わった専門的な学問の知識や英語が生かされる職場ではありませんが、広く様々な分野を学んだことは学ぶ姿勢を学んだという点で仕事をする上での基礎となっています。また、ここで出会った積極的で生き生きとした同級生や多方面で活躍される先輩方の姿は女性であっても好奇心旺盛にチャレンジ精神でやりたいことを進めていいのだと思い出させてくれます。現在は広報担当の仕事をしております。私の大好きな食べること、それを育てる生産者の想いをいかにして知っていただけるかが今の私の使命です。まずは自分から心を開き、相手の心をどこまで開いていただけるのか、聞いて感じたことをどの様に表現するか。デジタルやSNSの時代ではありますが、人の心にしっかりと伝えるには、
五感で感じること、見る側、伝える側がいかに響きあうかの共感がテーマと思っております。世代間ギャップもあって、それが一番難しいながらも、人の感受性はいつの時代も変わらないのではとも感じております。
文章を書く仕事をしていると言いながら、取り留めもない文章になってしまいました。
先輩方に追いつきたい気持ちと、同級生に会う機会があったときには、あの頃と同じ感覚でいたいとのバラバラの感情を持ちながら、この取り留めもない原稿を終わりとさせていただきます。
事務局の渡部様におかれましては、お声掛けいただいてから、大変ご親切にご対応いただきましてありがとうございました。今後のかざし会、旧シュリンプ倶楽部のご発展をお祈りしております。また、コロナウイルスの早い収束と皆様方のご健康をお祈りいたします。

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横山さん、ありがとうございました。ご寄稿下さる方々の中で「迷ったら、困難な道を選択する」と仰っていた方が多いなぁと思っておりましたが、体育の故松木先生の教えでもあったのですね。私事ではございますが、一人娘が農園に勤めております。非農家出身でございますので、生産者さんの大変さを娘を通して知りました。それまでは、簡単に、農産物は安価な方がありがたいよねぇなどと口にしておりましたが、私たちの命を守る食べ物を作って下さる生産者さんに思いを馳せるようになりました。
横山さんのお仕事は、その生産者さんの想いと私達消費者を繋ぐ大事な役目を果たしていらっしゃるのですね。いち生産者の母としては、感謝してもしきれないです。ありがとうございます。本当に毎月、毎月素晴らしい卒業生の方々に出会えて感動でございます。

来月以降のご寄稿予定の方々です。

10月 10回生 倉掛(旧姓 河谷)美智子さん
11月 24回生 石井(旧姓 近藤)智子さん
12月 33回生 白井(旧姓 坂井)美喜さん
1月   4回生 五十嵐 柳子さん
2月  14回生 安部(旧姓 田村)香織さん
3月  17回生 土屋(旧姓 塚原)芳美さん
4月  25回生 笠原(旧姓 橋本)文子さん
5月  25回生 傳川 紀子さん
6月 Alan Smollen先生
7月 佐々木 充先生(昭和51年~昭和55年ご勤務。そして「無有斎随筆」というブログでご近況を書かれているそうです)
8月 27回生 樋口(旧姓 解良)育美さんです。お楽しみに。

このきらりシュリンプ人は毎月24日に更新しております。
きらりシュリンプ人に関しましてのご意見、ご要望、ご感想、この方のインタビューを聞きたい、ご紹介したいというのがございましたら、シュリンプクラブ広報事務局kentanshrimp@gmail.comまでお寄せ下さい。また、突然のインタビューを依頼するかもしれませんが、どうぞよろしくお願い致します。
では、また24日にお会い致しましょう。 シュリンプクラブ広報事務局 16回生 渡部敦子