ようやく暦の上では春になって参りましたね。日本では四季の変化をしっかりと感じることが出来ますね。今月は関昭典先生の教え子さんの中で、海外で活躍される方、金子愛里さんをご紹介させて頂きます。関先生チルドレンイヤーの第4人目のご紹介となります。ご推薦の関先生のお言葉は「卒業後に海外青年協力隊などで経験を積み、今は国内企業に勤務しつつ国際協力、インドネシア関連で活躍しています。 」と「今は長期出張インドネシアで排水にまみれる日々という返事が来ました。」とのことです。では、金子さん、よろしくお願い致します。
①学生時代はどんな学生さんでしたか?
・・・封印したいです。バイトして飲みに行くこと、愛犬と田んぼ道を散歩すること、取りたての免許で日本海沿いをドライブすることが大好きでした。大好きすぎて、1年生のときは授業を忘れることがありました(ごめんなさい・・・)。その後、1年間休学し、休学中の半年はバイトして、半年はイギリス留学するという目標を立てましたが、結局はお金が貯まらず、体調を崩し、なんとかロンドンの語学学校に1ヶ月だけ通うという、思い描いていたのとはちょっと違う結果でした。休学を経て県短に戻ったとき、先生方も一学年下の学生さんたちもとても温かくて。県短で勉強できる時間がどれだけ貴重で幸せなことだろうと感じました。だから2年生は真面目に・・・となればよかったのですが・・・
②短大時代の思い出深いエピソード
1年生の夏にウェールズ(イギリス)での語学研修に参加しました。スウォンジー大学の学生寮に泊まり、5~6人ずつでキッチンとバスルームを共有しました。みんなでバスに乗って、スーパーマーケットで食材を買い出し、ワイワイごはんを作っては夜な夜な騒いでいました。生活の中で触れるすべてのものが目新しく、パブではラウンド制で、一杯ずつ交代で一人が一緒に行った全員分の飲み物を買う、というオーダー方法を体験したのもこの時です。肝心の語学の授業では、ヨーロッパなどほかの国から来た学生さんの英語レベルの高さに圧倒され、涙で枕を濡らす毎日でしたが・・・それを短大の友達と慰め合ったこともいい思い出です!
③近況
2011~2013年にJICA青年海外協力隊に参加してインドネシアで廃棄物処理のボランティアを行ったことがきっかけで、北九州にある廃棄物処理・リサイクル企業に就職しました。最近では北スマトラ(インドネシア)での国際協力事業にて、現地の政府と大学と連携しながら、小・中・高校の生徒たちに環境教育を行っています。インドネシアでは家庭のゴミ収集システムが整っていないためにゴミを河川に捨てたり、排水をそのまま川に流したりすることが一般的で、それが原因で河川の水質汚染が深刻になっています。その対策として家庭で取り組めるリサイクル、生ごみのコンポスト化や、排水処理などの指導をしています。公用語はインドネシア語なので、短大時代にがんばった(ような気がする)英語を使う機会はほぼ皆無です・・・それでも違う言語でのコミュニケーション、文化や宗教の違いを理解しようとするときに、短大時代に教わったことに助けられていると思うことが多々あります。当時、我慢強く向き合ってくだっさった先生方には、ただただ感謝しかありません。また卒業してから学びたい気持ちが高まり、社会人ドクターとして大学院で国際環境工学を専攻しています。
④これからの抱負
インドネシアで環境教育をするといっても、その成果として生徒の行動の変化をすぐ目にすることはなかなかありません。それでもいつかこの子達が大人になった時に、つたないインドネシア語で何かを伝えようとした日本人がいたことを思い出してくれたり、自分の仕事や生活の中で環境に配慮した選択をしてくれる日がくればいいなと思います。そのために、気長に、日々愛を持って子どもたちと向き合っていきたいです。かつて、県短の先生方がそうしてくれたように。
⑤シュリンプクラブ会員に向けてのメッセージ
遠く離れれば離れるほど、時間が経てば経つほど、海老ケ瀬に思いを馳せてしまいます。卒業後に歩む道は人によってバラバラだとは思いますが、疲れたときには一息ついて、シュリンプ人と交流しましょう!
いかがでしたか。素晴らしいお話でしたね。現在は未来に向けて希望のタネを蒔いていらっしゃる金子さんは学生さんの時は、等身大の私達と同じようで、共感できました。金子さん、素敵なメッセージとインドネシアでの貴重なお話を有難うございました。
さて、来月以降のご寄稿をご快諾頂いた方々のご紹介でございます。
3月 渋谷義彦先生(昭和56年4月からお世話になっております)
4月 37回生 増田(旧姓 鈴木)瑞穂さん
5月 36回生 徳井(旧姓 五十嵐)智美さん
6月 35回生 野原(旧姓 村田)知子さん
村上丘先生
7月 38回生 松井祐香里さん
8月 37回生 土沼麻衣さん
9月 37回生 中村佳美さん
10月 35回生 池乗由佳里さん
11月 41回生 水藻佑花さん
12月 太田貴子さん
1月 39回生 梨本千春(芸名 梨沢千晴)さん
2月 平野絹江先生
きらりシュリンプ人に関しましてのご意見、ご要望、ご感想、この方のインタビューを聞きたい、ご紹介したいというのがございましたら、シュリンプクラブ広報事務局kentanshrimp@gmail.comまでお寄せ下さい。また突然のインタビューを依頼するかもしれませんが、どうぞよろしくお願い致します。
では、また来月24日にお会い致しましょう。 シュリンプクラブ広報事務局 16回生 渡部敦子